古江彩佳がプロ初V 史上8人目3日間ノーボキー!ミレニアム世代一番乗り

 「女子ゴルフ・デサントレディース東海クラシック・最終日」(20日、新南愛知CC美浜C=パー72)

 首位に並んでスタートした古江彩佳(20)=フリー=と東浩子(28)=加賀電子=がともに68とスコアを伸ばし、通算15アンダーでプレーオフに突入。1ホール目、ピンそば20センチにつけるショットでバーディーを奪った古江がプロ転向後の初勝利を手にした。19年10月の富士通レディースでアマチュアVを達成して以来のツアー通算2勝目。2000年度生まれのミレニアム世代では一番乗りでプロ初優勝をつかんだ。

 プロ10戦目にして、そのショット力、勝負強さを見せつけた。ツアー史上8人目(詳細記録の残る90年以降)の3日間54ホール、ノーボギー優勝。ルーキー古江のそれは55ホール目=プレーオフ1ホール目のバーディーで完結した。

 正規の最終18番は、東と同スコア、首位タイで迎えた。ラフから残り129ヤード、ピッチングウエッジでの第2打はピン方向から大きくそれてグリーン右端に乗った。歩測したバーディーパットの距離は「20ヤード。入れることなんて全然考えてなくて」。タッチを合わせることを念頭にストロークすると「すごくいい感じで出たなと思ったら、最後まで…。カップに吸い込まれてくれた。メッチャうれしかった」。起死回生のバーディーフィニッシュ。しかし直後、東の7メートルも決まりプレーオフに突入した。

 ラウンド後半、「緊張して体がちゃんと動かなかった」という古江は、ここでよみがえった。「優勝したい強い思いが、攻めたいけど守らなきゃいけないという気持ちになっていた。プレーオフは攻めるしかない、逃げたら負け、って気持ちだけになった」という。同じ18番でのプレーオフ。フェアウエーから114ヤードの第2打は同じピッチングウエッジで、ピンをかすめて20センチにピタリ。まさしく勝利を決めるウイニングショットとなった。

 昨年10月のアマチュアVは最終日18番でグリーンオーバー、3日間唯一のボギーを献上しての優勝決定だった。「逃げることはしたくなかった」と、プロ初Vは攻め抜いてノーボギー、そしてベタピンバーディーで決めてみせた。

 ジムなどに頼らず、毎日20分間のランニングで体幹を鍛え、ショートゲームの練習をみっちり。前夜もゲン担ぎのトンカツを食べ、朝は大好きな浜崎あゆみのライブビデオをみながらテンションを上げてコース入り。そんなマイスタイルを作り上げた“間もなくプロ2年生”が、自他ともに成長を感じる勝利をつかんだ。

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