男子国内ゴルフやっと開幕 石川遼、新兵器5番ウッド導入「アイアンより飛んでいく」

 17番ホール、5番ウッドでティーショットを放つ石川遼(代表撮影)
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 「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック」(3日開幕、富士桜CC=パー71)

 新型コロナウイルス感染拡大のため試合の中止・延期が続いていた国内男子ゴルフが3日、フジサンケイ・クラシック(山梨・富士桜CC)で再開する。1月中旬のシンガポールオープン(アジアツアー共催)以来の大会で、国内戦はようやく“開幕”となる。前日の2日、大会2勝の石川遼(28)=CASIO=と、2年連続賞金王の今平周吾(27)=フリー=が記者会見した。

 待ちに待った国内ツアー初戦。2009、10年大会を連覇している石川が、秘密兵器を用意していた。本人が「よく覚えていないが、(バッグに入れるのは)2014年以来」という5番ウッドだ。「3番アイアンを抜いて、先週から使い始めた。深いラフからでも使えるし、ティーショットにも」と手応えを感じ始めている。

 きっかけは、5年ぶりのメジャー戦となった全米プロ(8月6~9日)だった。1打及ばず決勝ラウンド行きを逃したが、タイガー・ウッズ(米国)やロリー・マキロイ(英国)が5番ウッドを使っているのを目撃。「理由は直接聞いていないが、深いラフでもアイアンより飛んでいく」と導入を決めた。出場を決めている17日からの全米オープン(ニューヨーク州・ウイングフット)への対策でもある。

 新兵器は前日からの練習ラウンドでも何度か試した。「コースが改造されていて、印象はより難しくなった。プランに集中したい」と表情を引き締める。予選2日間は今平、注目アマの金谷拓実(22)=東北福祉大4年=と同組。無観客開催だが、注目度は高い。次のメジャー戦につなぐためにも重要な4日間となる。

 新たに選手会に設置された「ファンプロジェクト」のリーダーに就任し、SNSなどを使った情報発信にも積極的に取り組んでいる。「(大会を)開催していただいて感謝の気持ちでいっぱい。全力で準備をしてきた」。国内初戦の「主役」は譲らない。

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