渋野日向子「重圧より誇り」 現地入りでシンデレラスマイル戻った!日本勢初の連覇へ
「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン」(20日開幕、ロイヤルトルーンGC=パー71)
女子ゴルフの今季メジャー初戦、AIG全英女子オープンが20日に開幕する。大会連覇を目指す渋野日向子(21)=サントリー=がリモート会見に応じ、前年覇者として国内外から注目を浴びることに「重圧より誇りを感じている」ときっぱり。リンクスへの不安は残るが「自分なりに楽しめたらいいんじゃないかな」と、らしさを取り戻した“スマイルシンデレラ”が今年も全世界に笑顔を届ける。
渋野がトレードマークを取り戻した。大会の公式会見にトップバッターで登場。日本だけでなく多くの海外メディアも注目する前で「ディフェンディングチャンピオンなので、去年の自分らしさを忘れず、その中でも去年とはまた違った自分を見せられるように頑張りたい」とはじける笑顔で決意を語った。
今季は6月の国内開幕戦、そして前週のスコットランド・オープンと2大会連続で予選落ち。特に前週は海沿いの伝統的なリンクスを初体験し、海沿い特有の不規則な風、深いラフやバンカー、硬いグリーンに大苦戦。通算14オーバー、132位で予選落ちし「やばいという不安、プレッシャーはある」と顔を曇らせていた。
それが現地に入り、前年覇者としてぶざまなプレーは見せられないという思いは「消えた」という。会場にはあちこちに自身の写真が飾られ、駐車場には専用スペースが用意されていた。「重圧というより、ディフェンディングでこの試合を迎えられることにすごく誇りを感じた」。そして「自分なりに楽しめたらいいんじゃないかな。楽しみが6、プレッシャーが4」と、吹っ切れたような明るい表情を見せた。
ただ、リンクスへの不安は残る。「自分の今の技量、頭の使い方ではまだ対応できない」と素直な思いを吐露。それでも17日に会場を初めて回り、雨の影響から「フェアウエーもグリーンも軟らかい。先週よりも回りやすい」と前向きな印象を口にした。
日本勢42年ぶりのメジャー制覇を果たし、「スマイルシンデレラ」旋風を起こしてから1年。シンデレラストーリーは、日本勢初のメジャー連覇へと続くのか。第2章は20日に幕を開ける。