渋野日向子アレレ…マーカー元に戻さず2罰打「情けなさすぎて笑っちゃいました」

 「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・第1日」(25日、カメリアヒルズCC=パー72)

 待ちに待った2020-21年女子ツアーがようやく開幕した。注目の渋野日向子(21)=サントリー=は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72で59位と出遅れた。5番でボールマーカーを元に戻さなかった規則違反で科された2罰打が重かった。プロデビュー戦のルーキー笹生優花、浜田茉優、宮崎乙実が6アンダー66でトップに並んだ。今大会はコロナ禍を受け、史上初めて全ラウンドを無観客で実施する。

 悔やんでも悔やみきれないミスだった。5番で1メートルのパーパットを沈めた渋野は、6番へ向けて歩き始めたところで足を止めた。キャディーと顔を見合わせると「あ…」。自ら規則違反を犯したことに気づいて、思わず苦笑いを浮かべた。

 「今日のどのバーディーよりも5番のダブルボギーが印象深いです。すごい恥ずかしかった。怒りを通り越して、情けなさすぎて笑けちゃいました」

 “不可抗力”もあった。1メートルのパーパットを残してマークをし、同伴競技者のラインと重なっていたため、ボールマーカーを1クラブヘッド分ずらした。その直後、グリーン上に浮いた雨水を係員がローラーでかき出す作業が入ったが、この間に集中が緩んだのかもしれない。「ローラーをかけてもらっている間にすっかり忘れてしまいました。初めてです。経験ないです」と申し訳なさそうに振り返った。

 ゴルフ規則によると、このミスは誤所からのプレーに当たり、2打のペナルティーとなる。規則違反は中学時代の過少申告以来でプロでは初。自己申告して2罰打を背負うのはメンタル的にもきつかったはずだが、6番ティーに向かう途中で降雨による34分間の中断が入ったことが幸いした。

 「6番ホールに行く間に中断になったので(平常心を)取り戻せたかなと思う。キャディーさんと残りホールで全部取り戻さなくちゃねと話してました」

 気持ちの切り替えの早さも武器のひとつ。得意の後半に入ると、別人のように息を吹き返した。10番こそボギーとしたが、14番で4メートルを沈めて、記念すべき2020-21シーズン初バーディー。「結構“壁ドン”(強めに打ってカップの壁に当たって入る)だった。自分らしいバーディーだと思った」。これで一気に流れを変えた。

 続く15番パー3はティーショットを4メートルにつけて連続バーディー。最終18番パー5は3メートルをきっちり沈めてバーディーフィニッシュを決めた。スコアをイーブンパーに戻し、オーバーパーなしラウンドを「17」に伸ばした。

 終わりよければすべてよしとはいかないにしても、後半は2日目につながるゴルフを展開した。「今日2打損しちゃったので、これからのゴルフ人生で(マーカーを)戻さなかったことは絶対忘れないと思う。それに気をつけてもっとバーディーが取れるように頑張りたい」。最後は“シブコ”らしく豪快に笑い飛ばした。

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