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渋野日向子がプレーオフを制す 19年の資生堂アネッサレディースを振り返る

 女子ゴルフの資生堂アネッサレディース最終日は昨年7月7日、神奈川県・戸塚CC(6513ヤード、パー72)で行われ、2位から出た黄金世代の渋野日向子(21)=サントリー=が逆転で同年5月のワールドサロンパスカップ以来の2勝目を挙げた。通算12アンダーでイ・ミニョン(韓国)と並び、18番を使うプレーオフに突入。1ホール目でパーをセーブし、ダブルボギーのイ・ミニョンを下した。

 東京近郊のコースとあって、この日は約8000人の大ギャラリー。小雨が降る肌寒い気候の中、熱いプレーオフが繰り広げられた。その1ホール目、渋野はグリーン左ラフから3打目のアプローチを80センチに寄せた。手前バンカーからの3打目を“ホームラン”したイ・ミニョンがダブルボギーをたたいたのを見届けた後、このウイニングパットを慎重に沈めた。

 大歓声を浴びながら右手の拳を何度も突き上げた。ワールドサロンパスカップでの初優勝からわずか56日目での2勝目達成。「今年中には2勝目を挙げたいと思ってはいたけど、ここでくるとは思いませんでした。めっちゃ早いですよね」と自分で自分の快挙に目を丸くした。

 最後まで攻める姿勢を貫き“奇跡”を起こした。12番でパーパットを外した直後に悔しさから目を潤ませたが、これが反撃の合図だった。4打のビハインドで迎えた15番、奥から15メートルのバーディーパットを決めると、イ・ミニョンが3パットのダブルボギーをたたいて一気に1打差に。17番で第2打を3メートルにつけてバーディーを奪い、プレーオフに持ち込んだ。

 初優勝後は調子が上がらない時期も経験したという。だが、資生堂の3週前のサントリーレディース時に青木翔コーチから受けた「プレースタイルがよくない」という苦言で目が覚めた。「プレー中に笑顔を忘れていました。ミスするとそれが顔に出たりしていた。それからは結果をしっかり受け止めて、どんな時も笑顔でいるように心掛けました」。まさに笑う門には福が来る、だった。

 渋野はこの4週後に全英女子オープンで優勝し、世界から“スマイルシンデレラ”とたたえられるようになる。この大会で「笑顔を忘れないようにしよう」と心の“軌道修正”をしたことが、日本人42年ぶりの快挙につながったに違いない。

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