【綾子の視線】きれいな柏原さんに魅了 不適切発言問題は協会理事会に期待

 「女子ゴルフ・マスターズGCレディース・最終日」(27日、マスターズGC=パー72)

 首位と6打差の4位で出た柏原明日架(23)=富士通=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算14アンダーで今季2勝目を挙げた。2年ぶり復活優勝を目指したイ・ボミ(韓国)は68と伸ばしたが1打及ばず2位。渋野日向子は72と伸ばせず6アンダー12位に終わった。最終プロテスト(11月5~8日、岡山・JFE瀬戸内海GC)を控える安田祐香(大手前大1年)は2アンダー26位でベストアマチュアに輝いた。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 柏原さんは強かった。ああいう強さは引き込まれるような魅力があります。もともと見た目も格好もいい選手だけど、初優勝してさらにいい顔をしているように見える。きれいなプロアスリートには魅了されますよね。

 イ・ボミさんもいい顔に映りました。この2年、苦しかったと思うけど、笑顔を忘れていないのが素晴らしい。柏原さんと同組だった小祝さんも優勝を争うポジションにいて、いい顔でプレーしていました。久々にみんながいいプレーをしていて、私も見ていて気持ちが良かったですよ。

 一方、ここで優勝して賞金女王争いにケリをつけてしまうのでは、と思っていた申ジエさんは伸ばせずに8位どまり。申ジエさんも人の子、というところでしょうか。やはりどんな時代でもショットは曲がるもの。「パット イズ マネー」とは先人はよく言ったものです。1メートルのパーパットを外すのか、あるいは3メートルを入れるのか、でゴルフ人生は変わってしまいますから。

 渋野さんは次週、米女子ツアーに出場しますが、今は疲れていて、背筋を伸ばして乗り込むという流れではないんじゃないかな。世界ランクを上げようなんて意気込まず、のんびりプレーすればいいんですよ。周囲の言葉は聞き流して、ね。

 今大会前にあった不適切発言問題の件ですが、今週に開かれる協会理事会ですべての答えを出してくれると、私は期待しています。非は非として認めないといけない。「プレーヤーファースト」という言葉の本来の意味を、LPGAはいま一度考えるべきではないでしょうか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス