渋野、米ツアー「興味ある」 同世代の奈紗に影響「海外ツアーで自分を強くしたい」

 「女子ゴルフ・日本女子オープン・第2日」(4日、白山ヴィレッジGC=パー72)

 7位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は6番からの3連続を含む5バーディー、3ボギーの70で回り、通算7アンダー9位で決勝ラウンドに進んだ。ホールアウト後は来年以降の米ツアー参戦に前向きな考えを示した。2年ぶり3回目の優勝を目指す畑岡奈紗は67で回り、通算10アンダーで昨年覇者の柳簫然(ユ・ソヨン)と並び3位。ペ・ヒギョンが通算12アンダーで首位を守った。

 心が動いた。渋野の米ツアーに対する考え方に変化が表れた。全英女子オープン優勝直後は国内ツアー専念、海外メジャーのみスポット参戦-を明言していたが、この日は「全英で勝った時よりは正直興味がある。すぐにとは言わないけど、そうなるかもしれませんね」と真剣な表情で話した。

 気持ちの変化は米ツアーで活躍する畑岡の影響が大きい。3週前の日本女子プロ、前週の宮城テレビ杯ダンロップ、今週と3週で同組を経験。間近で高い技術を見て強い刺激を受けた。

 「海外ツアーで自分を強くしたい気持ちがある。選手権のセッティングに対して私は全然ダメだったけど、海外で経験している奈紗ちゃんは強かった。そういう経験をしないと上位には上がれない。奈紗ちゃんの存在は大きいですね」

 畑岡を見て自分も英語をマスターしたいという気持ちが湧いたことも理由のひとつ。「奈紗ちゃんは海外に行って英語をしゃべれるようになったと言っていた。話しているところはすごくかっこいい。私も海外の選手とコミュニケーションを取りたいので、英語をしゃべれるようになりたい」と熱く話した。

 予選2日間は畑岡、柳簫然と同組で米ツアーの“プチ体験”だった。この日は7番でバーディーパットを決めた直後には畑岡に「ナイスバーディー」と声を掛けられ、思わず「サンキュー」と答えたそうで「後で間違えたと言いましたけど、アメリカでやってる気分だった」と笑顔で振り返った。

 渋野は全英優勝で米ツアーのシード権をつかんでおり、仮に来年の米ツアーに参戦する場合、メンバーシップ登録期限は米東海岸時間11月18日午後5時(日本時間11月19日午前6時)。「ソヨンさんが『(渋野は)来年どうするの?』と言っていたと奈紗ちゃんから聞いた。さらに英語を勉強しなきゃとなりましたね」。渋野が今後どういう決断をするのか、目を離せなくなってきた。

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