柏原明日架 涙の逆転初V「本当に長かった」 次の目標は「早く2勝目」

 優勝インタビューで目頭を押さえる柏原明日架
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 「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン・最終日」(29日、利府GC=パー72)

 4位から出たプロ6年目の柏原明日架(23)=富士通=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算10アンダーで逆転の初優勝を果たした。ペ・ソンウが2打差の2位。畑岡奈紗は2オーバー74と崩れ、通算5アンダー7位。渋野日向子は1オーバー73で回り、通算イーブンパー22位にとどまった。

 トラウマを乗り越えると、そこには見たことがない景色が広がっていた。最終18番。1メートルのウイニングパットを沈めた瞬間、柏原は右の拳を何度も突き上げた。グリーン横で見守ってくれた同学年の永峰、安田、大先輩の大山と歓喜の抱擁。感極まって涙を流した。

 「18番で声援を浴びながらボードの一番上にある自分の名前を見るのが夢だったので、かみしめた。ここまで本当に長かったです」

 中3で日本女子アマ2位などアマチュア時代に輝かしい成績を残しながらプロ初優勝は遠かった。一番の原因は15年日本女子オープン(石川・片山津GC)のV逸だった。2位に1打差首位で迎えた17番パー3。第1打を左の池に入れてトリプルボギーをたたき4位に終わった。

 「あの時はメンタルの弱さが出ました。ずっと忘れたくても忘れられなかった。やっと今日吹っ切ることができました」

 この日の15番パー3は左が池。優勝争いをしている状況設定も同じ。いやが応でも緊張する場面だったが、第1打をしっかりピン筋に飛ばし、奥からのアプローチを寄せてパー。「あの1打をしっかり打てて優勝を確信した」と感慨深そうに振り返った。

 黄金世代が活躍する中、遅咲きの初優勝。焦りはあったが、大山の「1勝目の早さじゃない。引退するときに何勝したかを考えなさい」という言葉に勇気をもらったという。今週は思い出の日本女子オープン。「次の目標?まだ1勝したばかりで分からないけど、早く2勝目をしたいですね」。涙が乾いたヒトミが次なる高みを見据えた。

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