渋野、26R連続オーバーパーなし 最長記録までM2「記録を出したい気持ちは強い」

 「女子ゴルフ・ニトリレディース・第2日」(30日、小樽CC=パー72)

 19位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は1イーグル、3バーディー、1ボギーの4アンダー68で回り、通算5アンダー4位へ浮上。国内ツアーでのオーバーパーなしを26ラウンド連続に伸ばした。首位に2打差で臨む決勝ラウンドでは、逆転の今季3勝目とアン・ソンジュの持つ28ラウンドの記録到達を目指す。鈴木愛、高橋彩華、アン・ソンジュが通算7アンダーで首位に並んだ。

 得意のバックナインで渋野がエンジンの出力を上げた。525ヤードの13番パー5。フェアウエーからピンまで残り214ヤードを5Wで打ち、カップ左7メートルに2オン成功。スライスラインを読み切り見事なイーグルを奪った。

 前半は4番で第1打を左へ曲げてボギーが先行する重苦しい展開だったが、このイーグルで流れを変えた。その後も15番で4メートルを入れてスコアを伸ばし、18番も第2打を奥1・5メートルに乗せてバーディーフィニッシュ。「13番は入れようと思っていなかったので、あ、入っちゃったという感じでした」と事もなげに振り返った。

 大会前に副鼻腔(びくう)炎で体調を崩した影響もあり、前日はショットが曲がった。ホールアウト後に練習場で青木翔コーチに指導を受け、この日は戦える状態までに調子が戻ってきた。

 「コーチにマン振り(全力で振る)しろと言われた。今日はその成果が出ているところもあった。試合前の状態を考えると、今の結果はどうしたんだろうって感じですね」

 記者会見では大好きな女子ソフトボール日本代表の上野由岐子が渋野から「刺激をもらっている」と発言したという情報が伝わった。「それは私の方。そんなことを言っていただけるのは光栄。頑張らないといけない」と発奮材料にした。

 これでオーバーパーなしは26ラウンド連続に伸び、アン・ソンジュの最長記録まで“マジック2”。「ちょっと考える部分もあるので、今日は継続できてよかった。記録を出したい気持ちは強いです」。決勝ラウンドはエンジン全開。メジャーチャンピオンの底力を存分に発揮する。

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