「女子ゴルフ・中京テレビ・ブリヂストンレディース・第１日」（２４日、中京ＧＣ石野Ｃ＝パー７２）

　３月にツアー初優勝を果たした河本結（２０）＝フリー＝が３連続を含む６バーディー、１ボギーの６７で回り、松田鈴英、ペ・ソンウ（韓国）、浅井咲希とともに５アンダーで首位に並んだ。１打差５位に勝みなみ、有村智恵、吉本ひかるら５人が続く。前々週ツアー初優勝をメジャー大会で飾った渋野日向子は２オーバー６０位と出遅れた。

　首位発進の河本が、今日のカギを「５番パー４のセカンドショットですね」と語った。

　２、４番でスコアを伸ばして迎えた５番、残り１６４ヤードの第２打は「左前方に木があって、ピン位置は（グリーン）左から１０ヤード」という状況。「グリーン右のガードバンカー方向を向いて、めっちゃフックをかけて打った」。７番アイアンで「２５ヤードぐらい右から左へ曲げる」完璧なショットでピンそば３０センチに。楽々のバーディー奪取で６番までの３連続バーディーにつなげた。

　「毎朝、必ず８番アイアンでフック、スライスと球筋を打ち分ける練習をしてるんです。だから曲がり幅もしっかりイメージできてた。曲げるのはけっこう得意なんです」と胸を張った。

　前週のほけんの窓口レディースは６位。最終日終盤に伸ばせず「守りに入っている自分がいた」と悔やみ、「先週終わってイチローさん語録を調べた」という。そこで「何かをしようとした時、失敗を恐れずにやる。失敗したらその理由を考えて反省する」との“イチ流”の言葉を胸に、考えを改めた。「ガンガン攻めて、自分のやりたいゴルフをして、失敗したらそれも経験。同じ失敗を二度としなければいい」。ツアー２勝目へ、内面から一歩前進だ。