勝みなみ単独首位浮上…大会コース新を記録 異次元ラウンドで“黄金世代”突き抜けた

 「女子ゴルフ・中京テレビ・ブリヂストンレディース・第2日」(25日、中京GC石野C=パー72)

 勝みなみ(20)=明治安田生命=が1イーグル、8バーディー、ノーボギーの異次元ラウンドを展開。大会コースレコードの62をマークして通算14アンダーで前日の5位から単独トップに立った。3打差の2位に1学年上の松田鈴英をはさみ、8アンダーの3位には新垣比菜、河本結、吉本ひかると、勝と同じ“黄金世代”の面々が続いている。

 怒濤(どとう)の猛スコアをマークした勝が一気に突き抜けた。「今季一番(のプレー)。何をしてもうまくいったし、運も良かった」。諸見里しのぶ、岡山絵里の大会コースレコードを1打塗り替える新記録だ。

 5番パー4で4メートルのバーディーパットを沈めると、6番2メートル、7番50センチ、9番2メートルと、チャンスを確実に決めて32でターン。後半は13番パー5で残り240ヤードの第2打をピン横1メートルに乗せ今季3つ目のイーグルを奪った。

 「ただ…」と勝が振り返る。「そこまではなんだか構えが気持ち悪かったんです。アドレスで下半身がムズムズして、どっしり地に足がつかない感じ。いろいろ試していたけど、しっくりこなくて」

 その正体不明の違和感も14番で解消。「ボールと自分の間隔を2センチぐらい離してみたら、すごくドライバーショットが良くなった」。たった2センチ。そのわずかな修正が勝の背中を押した。こうなれば、もう手がつけられない。14番で2メートルを決め、15番のパーをはさんで16番からは3ホール連続バーディーでラウンドを締めくくった。

 日課となった親友・小倉ひまわり(同期プロ)と「お互いの毎日を振り返り、反省したりアドバイスしあったりする」という電話ミーティングも「今、ここ、自分」に集中できる原動力という。「今、ゴルフが楽しい。今日はもう終わったので忘れて、また明日の準備をするだけです」。プロテスト合格同期の松田、新垣と3人で回る最終日最終組へ向け、気負いも焦りもない。シーズン2勝目をつかみ取る。

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