井上貴弘3連覇!高知トップアマの底力見せた

 「デイリー主催・西日本アマチュアゴルフ選手権・最終日」(9日、土佐CC=パー72)

 一般の部は、首位スタートの井上貴弘(29)=黒潮=が3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75と苦しみながらも、通算3アンダーで2位に1打差をつけて逃げ切り、大会3連覇を果たした。シニアの部は上地章久(55)=土佐、今年から新設されたグランドシニアの部は、山内淳(70)=兵庫=が優勝した。

 2位に4打差をつけて迎えた最終日。猛チャージを見せた初日とは違い、苦しいラウンドになった。それでも井上は1打のリードを守り、逃げ切った。

 スタートの1、2番で連続ボギー。3番ではアプローチの失敗からダブルボギーをたたいた。5番でバーディーを奪ったが、6、8番でまたボギー。5オーバーの41で前半を終えた。

 しかし、後半は「欲張らずにやるべきことをやろう」と、冷静さを取り戻した。11番は得意のドライバーで攻めて、第2打をピンそば20センチにつけてバーディー。16番パー5ではセカンドを6メートルにつけて、2パットでバーディー。上がり3ホールはキッチリとパーセーブでフィニッシュした。

 狙っていた大会3連覇を達成。86~88年の佐伯行生以来となる快挙だ。「スコアを落としたので、うれしさ半分、悔しさが大きいです」。狙っていたのは同じ高知出身の片岡大育が、06年にマークした8アンダーの136を更新することだった。そのスコアには届かなかった。それでも高知のトップアマとしての底力を存分に発揮した。

 次戦は「日本ミッドアマ選手権」(14~16日、兵庫・小野GC」。「今回は初日、最終日でグリーンの状態に対応できなかったので修正して臨みたい。V3を励みにして連覇を狙いたい」と、勢いに乗って再びビッグタイトル獲得へ突き進む。

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