19歳・原英莉花 2位急浮上 師匠のジャンボから助言 原辰徳氏からはっぱ

 「女子ゴルフ・マスターズGCレディース・第2日」(19日、マスターズGC=パー72)

 24位から出たツアールーキーの原英莉花(19)=フリー=がこの日7バーディー、ノーボギーの65でラウンド、通算9アンダーの2位に急浮上した。またアマチュア史上最多タイの10試合連続予選通過中だった安田祐香(17)=滝川二高3年=は通算イーブンパーの59位で連続突破記録が途絶えた。首位は通算10アンダーの東浩子。鈴木愛が4打差、5位につけた。

 アン・シネ、松森彩夏とビジュアルを誇るパーティーで、原がひときわ輝きを放った。出だしの1番パー5で5メートルのバーディーパットを決めると、4番パー3では7番アイアンのティーショットがピンの根元を突き刺す“OKバーディー”。

 これで流れに乗りさらに4つ、バーディーを重ねて迎えた18番。右手前からの7メートルを「これが入ったら優勝だぞ、と自分にプレッシャーをかけてみた」という“仮想ウイニングパット”を見事にねじ込んでの、バーディーフィニッシュだ。

 前週、富士通レディースで予選落ち。その日曜日に師匠である尾崎将司の助言を仰ぎ「振り切りが悪い」とスイングの迷いを指摘された。

 そして開幕前日の水曜日、プロアマ戦に来ていた原辰徳氏にあいさつした際には「(富士通は)途中でいなくなっちゃったね」とはっぱを掛けられた。

 発奮材料は十分。さらにグリーン上で、自らにプレッシャーを与えながらも「楽しくできました」と、肝の据わったプレーがビッグスコアを呼んだ。

 原は「今の状態を切らず、反省を怠らなければ」と、初優勝のチャンスも否定はしない。また、現在の賞金ランクは53位。一桁フィニッシュなら2300万円を超え、シードに大きく近づくという目標もある。

 それでも「優勝を狙いたいけど、今週はすごく楽しいので、それを続けたい」と、伸びやかなプレーを優先させる。それがギャラリーを魅了し、目標にも近づくことを、原は分かっている。

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