キム・ハヌル73 踏ん張り7位 逆転女王に望みつないだ!
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(24日、宮崎CC=パー72)
賞金ランク2位のキム・ハヌル(28)=韓国=が前半4ボギーと苦しみながらも、4バーディー、5ボギーの73と踏ん張り、通算1アンダーの7位と逆転賞金女王にわずかな望みをつないだ。賞金ランク1位の鈴木愛(23)=セールスフォース=はバーディーなしの1ボギーでイーブンパーの11位に後退。テレサ・ルー(台湾)が68で回って通算8アンダーで首位を守り、2打差の2位に賞金ランク3位のイ・ミニョン(韓国)が続いた。
諦めるわけにはいかない。首位とは7打差あるが、キム・ハヌルにとって、逆転で賞金女王になるには優勝し、鈴木が6位タイ以下の条件がある。まだ2日目だけに決して不可能ではない。
2番パー5では3メートルに3オンも「傾斜の強いピン位置で」3パットと苦しみ抜いた。それでも11番でバーディーを奪うと、15番では7メートルを強気に沈めて息を吹き返した。17番も2打目をベタピンにつけるバーディーだ。
最終18番こそ、ティーショットを右に曲げてのボギーフィニッシュも、表情は5アンダーから3打落として終わった初日よりはるかに明るかった。
バイザーにはハングルで「ハヌル・レラ」と書かれたボールマーカーを装着。22歳まで門限6時、ゴルフ漬けの生活で友人からシンデレラをもじってつけられたあだ名だ。
厳しく苦しい時期を経て、女王を争えるところまできた。「日曜日には天気が崩れると聞いているし、我慢して最後までプレーしたい」。残り2日、すべてをぶつける。