高山4強「腰がちぎれてもいい」腰痛発症の激痛に耐え難敵突破!復活優勝へ
「男子ゴルフ・ISPSハンダマッチプレー選手権・第5日」(8日、浜野GC=パー72)
ベテラン高山忠洋(39)=スターツ=がマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)を1アップで破り、準決勝に進んだ。腰痛を発症させながら、故障覚悟のプレーで難敵を振り切った。ツアー30勝の片山晋呉(44)=イーグルポイントGC=は勝ち進んだが、昨季賞金王の池田勇太(31)は韓国の趙炳旻(チョ・ビョンミン)に敗れた。9日は準決勝2試合、5位タイ決定戦2試合が行われる。
意地、執念だった。16番パー5、残り197ヤードの2打目。高山は「腰がちぎれてもいい」と5番アイアンを強振して、ピン右奥4メートルに運んだ。バーディーの好機だったヘンドリーの目の前で堂々とイーグルパットをねじ込み、もつれた勝負を力ずくで決着させた。
激痛と戦っていた。朝、起床すると、強く、重い痛みが腰周辺を急襲。強行出場にこぎ着けたが、思うようにスイングできなかった。「パット勝負にしないと勝てない」。13番でミスを重ね、オールスクエア(引き分けの状態)に戻されると、「パワーを残してもしょうがない」と腹をくくり、決死の覚悟で勝機を呼び込んだ。
準決勝の相手は、前週優勝のH・W・リュー(韓国)だ。「明日も1番から食らい付いていきたい」。6年ぶりの復活優勝へ、高山が泥くさく決意表明した。