片山晋呉 5時間45分の死闘制した「優勝以上。すごい喜び」

 「男子ゴルフ・ISPSハンダマッチプレー選手権・第4日」(7日、浜野GC=パー72)

 4回戦の8試合が行われ、ツアー30勝を誇る片山晋呉(44)=イーグルポイントGC=が人生初という27ホールの死闘を制し、宋永漢(韓国)に競り勝って準々決勝へ進んだ。

 また第1シードの池田勇太がベスト8へ勝ち上がった一方で、第2シードの谷原秀人は姿を消した。

 両手を突き上げると、力なく膝から崩れ落ち、グリーン上にあおむけになって大の字に倒れ込んだ。曇天に向かって何度も両拳を握り、片山は至福の瞬間に浸った。

 「(喜びは)優勝以上でしょ。すごいね。どっちが勝っても最高のゲーム。こんな戦いができて、ぼくって幸せだなあと思っていた」

 延長9ホール目。片山は2・5メートルのバーディーパットを静かに沈めた。5度の賞金王に輝いた永久シード選手でも「さすがに経験ない」という5時間45分の死闘を終え、歓喜の血流が体中を巡った。

 ただ疲労困ぱいで歩くのもやっと。準々決勝で激突する塚田陽は小平に4ホールを残して圧勝している。マッチプレーならではの厳しい戦いは、まだまだ続く。

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