鈴木、メジャー自己最高の14位 難コースでも我慢強さ見せた

 「女子ゴルフ・全英リコー女子オープン・最終日」(6日、キングズバーンズ・リンクス=パー72)

 13位で出た鈴木愛(23)=セールスフォース=が3バーディー、1ボギーの70と伸ばし、通算9アンダーでメジャー自己最高の14位に入った。15位以内に与えられる来年大会の出場権を獲得した。川岸史果(22)=加賀電子=は66をマークし、通算7アンダーで23位。金寅敬(韓国)が71で回り、通算18アンダーでメジャー初優勝を飾った。

 1番パー3は1打目をグリーン左奥へ外し、4番ではパーオンを逃した。風雨の影響でコースの難度も高まり、「しんどかった」。それでも鈴木は崩れず、我慢した。

 パーセーブを重ね、迎えた8番パー5。残り35ヤードの3打目のアプローチはカップへ向かったにもかかわらず、同伴競技者の球に当たってピン下3メートルに止まった。「うぇーっ。まさか当たるとは」。ただ、すぐに切り替えパットをねじ込んで、ガッツポーズした。「あれが入ってくれたので、その先も我慢強くいけた」。特有の天候、難コースにも適応し、「成長を感じられる4日間。ここまで良い成績を残せるとは思っていなかった」と充実の笑みを浮かべた。

 持ち前の爆発力に粘り強さを加え、見据えるのは日本ツアーの賞金女王にほかならない。現在は1位キム・ハヌル(韓国)に約1400万円差の2位。鈴木は「我慢強くやれれば良いスコアが出る。この経験を生かさないと」。全英で手にした大きな自信を引っ提げ、日本の頂点へ突っ走る。

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