青木瀬令奈が4打差逆転で初V 発奮材料は「藍さんと次週同組に」?

 「女子ゴルフ・ヨネックスレディース・最終日」(4日、ヨネックスCC=パー72)

 首位と4打差の13位からスタートしたプロ7年目の青木瀬令奈(24)=三和シヤッター工業=が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、通算4アンダーでツアー初優勝を飾った。69で回った蛭田みな美(19)=フリー=が2打差で自己最高の2位に入った。大会は荒天の影響で2日間36ホールに短縮され、優勝賞金は当初の75%の945万円。

 青木がゲンのいいコースで4打差を逆転した。最終組の5組前で上がり、練習グリーンで初優勝の瞬間を迎えた。

 「高校1年の2008年にアマチュア大会で優勝して、プロになってからも12年に初めて優勝争いを経験したコース。すごくいいイメージを持っていた」

 10番で1・5メートル、12番で1メートルを決めて首位に浮上。16番パー3でグリーン右のカラーから7ヤードを沈めるバーディーで混戦から抜け出した。最終18番で2・5メートルのバーディーパットを決めてとどめを刺した。

 「すごく勝ちたいと思っていた。宮里藍さんの引退発表を聞いて、もし優勝できたら、次週のサントリー・レディースで同組にしてもらえるかもしれないと思ったから」

 小技には自信があるものの、153センチの小さな体で飛距離が課題としてつきまとった。15年にコーチ兼キャディーの大西翔太さんとスイング改造に着手。「ドライバーは30ヤード伸びて240ヤードは飛ぶようになった」と、努力の結実を喜んだ。

 同じ24歳の親友・成田美寿々の祝福にも感激した。「18番を終えた時に美寿々が待ってくれている姿が見えて…」。ともに「東京五輪で一緒に戦えたら最高」と夢を抱く。3年後、大舞台で戦う姿も思い描いている。

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