香川県出身の注目ジュニアゴルファーが台頭してきた。さぬき北小４年・菊田ひな（９）。３月に行われた「スタジオアリス女子オープン　ジュニアカップ」新３～４年生・女子の部で見事に優勝。プロになる夢に向かって日々、トレーニングに励んでいる。

　「ジュニアカップ」は、関東・関西予選を勝ち抜いた全国の小学生ゴルファーが、プロツアー「スタジオアリス女子オープン」の舞台、花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコースで日本一の座を競った。

　菊田は昨年の今大会で予選落ち。今年は雪辱を期してのチャレンジだった。気温６度で、雨が降りしきるなかでのラウンド。１０番でトリプルボギーをたたくなど苦しい場面もあったが「最後まで笑顔でプレーをしよう」と踏ん張った。そして、優勝という最高の結果をつかんだ。

　ゴルフを始めて５月で丸２年になる。「テレビを見ていて、私もやってこういうふうになりたいと思いました」と興味を持った。

　現在は、学校の授業が終わると高松市内の練習場へ毎日、欠かすことなく通っている。好きなクラブはフェアウエーウッド、ドライバー。アプローチも得意だ。試合前には３００～３５０球を打ち込んでいる。そして週に１～２回、レッスンプロの山下泰弘氏（４０）の指導を受ける。

　昨年は、全国小学生ゴルフトーナメントに出場。四国各地の大会に加えて、貴重な試合経験を積んでいる。２年前から菊田を見守る山下プロは「体も精神的にも成長している。さらに今後は、成績も出てくるのではないでしょうか」と期待する。

　次の試合は６、７日に群馬県のサンコー７２カントリークラブで行われる「スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ　決勝大会」。強豪とのラウンドに臨む。

　今年は「あと３勝くらいしたいです」と力が入る。「将来はプロになって優勝したいです」。有望ジュニアが大きな夢を目指す。