トンプソン悪夢V逸 首位快走中に…突然の4罰打「ばかげてる」

 「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・最終日」(2日、ミッションヒルズCC=パー72)

 首位を走っていたレキシー・トンプソン(22)=米国=が12番を終え、前日のプレーが原因で4打の罰を受ける事態が起きた。大会は26歳の柳簫然(韓国)が68で回り、通算14アンダーで並んだL・トンプソンとのプレーオフを制し、米ツアー通算4勝、メジャー通算2勝目を挙げた。71で回った上原彩子は27位。72の宮里藍は40位。横峯さくらは68位、野村敏京は70位に終わった。

 最終日のバックナイン。戦いは佳境で思わぬ展開を見せた。12番を終えリードしていたL・トンプソンが4打の罰を告げられて突然、追う立場に。混戦を制した柳簫然も「(違反は)わざとではないと思う。(事態を)悲しく思う」と複雑な心境を口にした。

 問題は第3Rの17番グリーン。マークした場所と異なる位置にボールを置いたと、テレビ視聴者から指摘があり、競技委員が確認。誤所からのプレーとスコア誤記があったと判断された。トンプソンは涙目になりながらも挽回。「USA」コールがコースに響いたプレーオフで力尽きた。

 優勝争いに水を差す事態に、選手からは非難の声が出た。この大会で2度優勝しているリンシカム(米国)は「みんなが通報できる状況を何とかしないと」、男子でメジャー通算14勝のウッズ(米国)は「視聴者は審判になるべきではない」とツイッターで意見を述べた。日本では、13年5月の日本プロゴルフ選手権でボールが動いたのに気づかずプレーしたため、映像を見たファンの指摘で松山英樹が2罰打を科された例がある。

 通告に「冗談でしょ。ばかげてる」と嘆く声がテレビ中継で流れたトンプソン。試合後は「仕方ない。それでも強く戦った自分を誇りに思う」と悔しさをこらえた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス