大城、初の初日単独首位発進 地元・沖縄の開幕戦で最高のスタート!
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第1日」(2日、琉球GC=パー72)
地元沖縄出身でプロ9年目の大城さつき(27)=フリー=が強風の中、4バーディー、1ボギーの69をマークし、自身初のツアー初日単独首位に立った。大山志保、柏原明日架、服部真夕が71で2打差の2位。昨年まで2年連続賞金女王のイ・ボミは72で5位、宮里藍は74で13位。注目の畑岡奈紗は76の40位と出遅れた。
鍛え抜いた体で強風を克服した。4打目でグリーンを捉えた7番パー5。大城が1メートルのパーパットを打つ前後は、最大瞬間風速20・7メートルもの風が吹き荒れていた。だが、まったく動じることなくこのパットを沈め、流れを手放さなかった。
風でスコアを乱す選手が続出する中、唯一の60台をマークし、自身初の初日単独首位。地元での好発進に「プロの試合を見たのも初めてボランティアをしたのもダイキン。正直、一番勝ちたい試合なので、この結果はうれしい」と笑顔で振り返った。
14年の伊藤園レディースで前田陽子とのプレーオフに敗れて初優勝を逃し、その年のQTにも失敗。これを機に一念発起し、飯島茜を指導していた宮崎裕樹トレーナーについて肉体改造に取り組んだ。「その成果で今日は風でアドレスがとりづらいことが一度もなかった」と充実感を漂わせた。
今週はとびきりの発奮材料もある。15年3月に脳梗塞の影響で車いす生活を余儀なくされた父・良雄さん(74)が最終日にコースに応援に来るという。「好スタートが切れたので、最終日まで頑張って、父にいい報告ができたら」。思い入れのある地元大会で、そして最愛の父の目の前の前で、初優勝を成し遂げる。