遼53位後退 ドライバー大不振、5バーディー奪うも伸ばせず「気分は最悪」

 「米男子ゴルフ・キャリアビルダーチャレンジ・第3日」(21日、ラキンタCC=パー72)

 石川遼(25)=CASIO=は5バーディーを奪いながら1ダブルボギー、1トリプルボギーの72と伸ばせず。通算6アンダー、53位に後退した。アダム・ハドウィン(カナダ)が米ツアー歴代2位に並ぶ59をマークし、通算17アンダーで首位に浮上。通算5アンダーまでの77人が最終日に進んだ。

 石川は前日まで絶好調だったドライバーショットが右に行きがちで定まらず、フェアウエーをとらえたのは3ホールだけ。なんとか予選を通ったが、本人も「やっぱり、まだ練習が足りていない」という内容だった。

 1番パー4の第1打をいきなり右へOB。「焦ったし、気持ちは最悪だった」とさらに寄せもミスするなどして「7」。その後はパッティングで持ちこたえて5つのバーディーを重ねたが、16番パー5で残り95ヤードの第3打をグリーン奥の崖下に打ち込み、背丈以上の打ち上げとなった第4打も乗せられずダブルボギーにした。

 プレー後は石川自身も「(1番が終わったときは)アマチュアとしてエントリーするべきだったかな。試合と練習はやっぱり違う。気分は最悪だった」と自嘲気味。16番のミスについては「自分の得意な距離だったので、ギリギリを狙ってピンの奥につけてやろうくらいに思ったのが、ちょっと調子に乗ってしまった」と反省しきりだった。

 ただ、綱渡り状態とはいえ「(内容的に)最低限のラインをクリアできてないが、それでも予選を通ったというのは米ツアーではあまりない。これを続けていけば、いいゴルフができたなと思ったときはもっと上にいられるんじゃないかな」と手応えも。最終日は第3ラウンドと同じコースを回る。反省を生かせるかどうかの試金石になる。

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