ボミ-20で連覇 全米でリオ切符狙う

 「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・最終日」(26日、カメリアヒルズCC=パー72)

 首位で出たイ・ボミ(27)=韓国=が5バーディー、ノーボギーの67で回り、2位に5打差をつける通算20アンダーで大会連覇を果たした。3月のヨコハマタイヤPRGRレディースに続く今季2勝目で日本ツアー通算17勝目。5位以内を出場11戦連続に伸ばし、ツアー記録を更新した。念願のリオ五輪出場を目指し、次戦はメジャーの全米女子オープン(7月7日開幕、米カリフォルニア州)に出場する。

 こんなに強いイ・ボミでも、前夜は「なかなか眠れなかった。勝てるのかなと不安になった」という。だが、女王のゴルフは揺るがなかった。1番で残り100ヤードの第3打を1メートルにつけバーディー発進し、7、8番で連続バーディー。13番パー3で10メートル以上の長いパットを沈め、「あそこで優勝できると思った」と、“ボミスマイル”が満開になった。

 15番で5つめのバーディーを奪い、通算20アンダーに乗せた後は「ツアー記録の21アンダー(2013年のこの大会での堀奈津佳)を意識したけど…」。新記録はならなかったが、2位に5打差をつける圧勝だった。

 強さの秘密を問われると「一番はお母さんの作ってくれるごはんかな。コーチやトレーナー、キャディーさん、みんなが助けてくれるし。私はみんなのロボットみたいですよ」。優勝スピーチでは「昨日の夜、私がよく眠れるようにと、ソファに寝たお母さんのこと思い出しちゃった」と涙があふれた。

 次は全米女子オープンに出場する。世界ランキングを基に決まるリオ五輪出場権を懸けた最終戦。ただ、韓国勢は層が厚いため、日本では無敵のイ・ボミといえども出場枠争いは厳しい。韓国は代表4枠が予想されるが、イ・ボミは7番手だ。

 それでも最後まであきらめるつもりはない。「(最上位の)朴仁妃さんが左手のケガで出られないかもと聞いた。全米で頑張れば代表枠に入れるチャンスも出てきた」。亡き父とも約束を交わした五輪出場。日本ツアーの女王が大逆転を狙って米国へ乗り込む。

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