石川遼、旧式パターで臨む可能性も
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックストーナメント」(19日開幕、フェニックスCC=パー71)
今季国内ツアー5戦目の石川遼(24)=カシオ=が17日の練習後、エースパターであるL字マレットを一時封印し、T字センターシャフトの旧式パターで臨む可能性を明かした。
夕闇が迫る練習グリーンに、石川はいた。「5、6年ぶりに持ってきた」というセンターシャフトのパターを握り、父・勝美さんの指導の下、何度もパッティングを繰り返し、感触を確認した。
「先週の3日目からパットが良くなって、そのイメージがセンターシャフトに合う。明日(18日)のプロアマ戦で使ってみて良ければ、(試合で)使ってみようと思う」
前戦の三井住友VISA太平洋マスターズで、パターの握りを変えた。左手を下、右手を上に握るクロスハンドからノーマルな順手の握りに戻すと、「曲がるラインはイメージが出やすい。これで成長していければいい」と好感触。旧式パターの投入は、そのイメージをさらに深め、具現化を進める石川自身のアイデアだった。
主戦場である米ツアーでの戦いを見据えたリニューアルではあるが、目の前の戦いに全力投球する姿勢は変わらない。ダンロップフェニックスは過去5回出場し、2008年に2位に入ったが、09年以降は22位が最高。石川は「毎年、ここは(成績が)良くないんで、コースにチャレンジしたい」と意気込みを語り、ドライバーやアイアンを試行錯誤しつつ、「試合に入れば、目の前のコースに挑むだけ」と意欲を示した。