17歳アマ王者・金谷、好発進8位

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第1日」(15日、六甲国際GC東C=パー72)

 今年の日本アマチュア選手権を制した金谷拓実(17)=広島国際学院高2年=が3バーディー、ノーボギーの69で回り、首位と3打差の8位と好スタートを切った。6アンダーで回ったJ・パグンサン(フィリピン)が首位に立った。連覇を狙う池田勇太は首位と2打差の3位につけた。

 勢いのある若者は、大仕事をやってのける可能性を秘める。17歳の金谷がアマチュアではトップとなる3アンダースタートだ。

 しかも、ノーボギーという安定感。7月の日本アマでも最年少勝利記録を塗り替えた金谷は、その勢いに加え「毎日、パターマットで300球」というパター練習で身につけた技術が生きた。

 「憧れの試合」で前夜は何度も目が覚めたという緊張の中、出だしの10番で3メートルのパーパットを残したが、これを沈めて落ち着きを取り戻す。2番、3番でも同じくらいの厳しいパーパットをことごとく沈めてしのいだ。

 9月にナショナルチームの英国遠征を経験。同学年で、すでにプロツアー優勝している勝みなみ(鹿児島高2年)と初めて、じっくり話す機会を持った。

 「めっちゃ、面白い子」と意気投合。今月の日本女子オープンでは勝に「優勝宣言したねえ~」とLINEすると、勝から「後で後悔」という返信があったという。

 初日を終えて「予選通過、ローアマ(ベストアマ)」という目標を「来年の出場権が得られる15位以内」に上方修正。ローアマなら17歳148日での獲得となり、1978年の金子柱憲の最年少記録(17歳246日)を更新する。第80回大会に新たな興味が加わった。

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