勇太、首位発進「自分のプレー見せる」

 「ライザップKBCオーガスタ・第1日」(27日、芥屋GC=パー72)

 今季ツアー初勝利を狙う池田勇太(29)=日清食品=が8バーディー、2ボギーの66で回り、K・T・ゴン(韓国)と並んで今季初めて首位発進した。国内男子ツアーは約1カ月間の中断期間を経ての再開初戦。1打差の3位に片岡大育(26)、横田真一(43)、B・ケネディ(オーストラリア)が続いた。昨年優勝の藤田寛之は71で回り、43位発進となった。

 「(選手会長として)選手には申し訳ないし、迷惑をかけて、ふがいない気持ちにもなる。ここからは試合が続くので、選手として自分自身のプレーを見せていくしかない」

 ダンロップ・スリクソン福島オープンから約1カ月という長期中断。7月末のインドネシア・プロ選手権はスポンサーの事情、8月のバスコリー・クラシックはマレーシアの政治情勢を理由に事実上の中止となった。選手会長として湧き上がる自責の念。苦い思いを巡らせた先にあったのは、やはりプレーヤーとしての闘志だった。

 出だしの10番でバーディー発進。11番で第1打を木に当てながらパーセーブすると、その後は何食わぬ顔で好機をつくり、バーディーの山を築いた。「優勝するのは当たり前。一試合一試合、一日一日、一ホール一ホールを大事に思ってプレー、戦わないといけない」。悔しさも、ふがいなさものみ込み、今季初優勝へ立ち向かう。

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