松山18位後退 パットさえず不完全燃焼

 「全英オープン・第4日」(19日、セントアンドルーズ・オールドコース=パー72)

 第3ラウンドが行われ、10位から出た松山英樹(23)=LEXUS=は3バーディー、2ボギーの71で通算7アンダーの18位に後退した。中盤まで伸ばしたが終盤に後退し、首位とは5打差。アマチュアのポール・ダン(22)=アイルランド=が66で通算12アンダーに伸ばし、2010年大会覇者ルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)、ジェーソン・デー(オーストラリア)とともにトップに立った。メジャー3連勝に挑むジョーダン・スピース(米国)は66をマークしてトップと1打差の4位に浮上した。

 3バーディーの後、終盤にボギーが二つ。松山の目に怒りがにじんだ。風が穏やかだった第3ラウンドで、一つしか伸ばせない不完全燃焼。「パットが入らなくてバーディーが取れなかった。残念」と表情を硬くした。

 アイアンショットの精度は上々でチャンスは多くつくった。しかし第2ラウンドでは次々と決まった5メートル前後のパットが決まらない。7番では1メートルを外し、天を仰いだ。

 「タッチは合っている」と距離感に狂いはなかったが、カップに蹴られたり、かすめたりした。パット数は第2ラウンドより8も多い32となった。

 ただストレスをためながらも大崩れはしなかった。17番は第2打をグリーン左手前のバンカーに打ち込んで脱出に2打を要しながらボギーでしのぎ「(気持ちが)切れそうだったが、よく切り替えた」と自らを評価した。

 首位とは5打差あるが「自分が伸ばせれば、チャンスがある」と日本男子初のメジャー制覇はあきらめてはいなかった。

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