穴井“おしとやか”作戦で首位浮上

 「LPGAツアー選手権リコー杯・第3日」(29日、宮崎CC=パー72)

 2位から出たプロ7年目の穴井詩(27)=GOLF5=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーまで伸ばして単独首位に立ち、悲願のツアー初優勝へ王手をかけた。テレサ・ルー(台湾)が1打差の2位。香妻琴乃(サマンサタバサ)、渡辺彩香(ユピテル)は通算6アンダーの4位。アマチュアの勝みなみ(鹿児島高)は通算6オーバー27位と最下位にいる。

 自慢の豪打で初Vのチャンスを引き寄せた。9番パー5、残り212ヤードの第2打を5Wでピン奥3メートルに2オンさせ楽々バーディー。この日難度が一番だった最終18番も残り138ヤードの第2打をピン横5メートルに乗せてバーディーを奪い、単独首位に躍り出た。

 「昨日はガツガツいって失敗した。今日はがっつかないように自分と約束して出たのがよかった」

 プロテスト合格の同期には昨年賞金女王の森田理香子、仲のいい選手には今季ブレークした成田美寿々がいるが、自身の優勝はない。「今年は美寿々ちゃんとパーオン率とリカバリー率で争って惨敗。何か欲しいものを贈ることになっているんですけど、明日優勝できたら気分よくハイって渡します」。課題のメンタルの弱さも克服しつつあるようだ。

 今季は日本女子プロ選手権で悔しい2位。「あのときは短いパットを油断して崩れた。今度は油断しません」。1996年の井上陽子以来、2人目となる今大会でのツアー初優勝をつかみ取る。

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