室田おまたせ初V 賞金ランク首位浮上
「富士フイルムシニア選手権・最終日」(8日、ザ・カントリークラブ・ジャパン=パー72)
2位から出た室田淳(59)=サメジマコーポレーション=がボギーなしで7バーディーを奪って65で回り通算14アンダーで今季シニアツアー初勝利、通算12勝目を飾った。優勝賞金1400万円を加えた今季獲得額は約3600万円となり、1試合を残し賞金ランキング首位に立った。42位だった倉本昌弘は室田に約870万円差の賞金ランク2位に、24位だった尾崎直道は同3位に下がった。
室田はシーズン終盤にきてようやく勝利。最後の3ホールで連続バーディーを奪っての快勝に「気持ちが乱高下しないで、よく我慢できた。娘が運を持ってきてくれた」と相好を崩した。
最近は上位に入るものの勝ち切れない父親を勇気づけようと、13歳の三奈さんがメールで「頑張れ」と激励。これが力になり、2年連続4度目のシニア賞金王へ優位に立った。
一方、日本プロゴルフ協会会長を務めながら戦う倉本は、最終戦の優勝が逆転賞金王の条件となった。「それだけの練習をしていないし、自分に期待はしていない」と半ばあきらめたような口ぶりだった。