「サントリーレディース・最終日」（１５日、六甲国際ＧＣ＝パー７２）

　上田桃子（２８）＝フリー＝が通算８アンダーで今季最高の３位に入り、生涯獲得賞金４億円を突破した。史上３８人目で１５４試合目での到達は７番目のスピード。２８歳の誕生日Ｖはならなかったが１７番でイーグルを奪うなど復活への手応えをつかんだ。アン・ソンジュ（２６）＝韓国＝が通算１４アンダーで今季３勝目。首位スタートの工藤遥加（２１）＝ナック＝は７４とスコアを落とし５位に終わった。

　上田が２８歳の誕生日を自らイーグルで祝った。１７番パー５、グリーン手前のカラーからパターで打った第３打は、スライスラインにも乗って２３メートル先のカップに吸い込まれた。大歓声に沸くギャラリーに両手を上げ、とびっきりの“桃子スマイル”で応えた。

　「最後にプレゼントをもらったかな」。０８年の誕生日Ｖの再現こそならなかったが、今季最高の単独３位を満足顔で振り返った。

　０８年から主戦場としていた米ツアーを昨季限りで撤退し、７年ぶりに日本ツアーに専念している。かつての練習拠点だったコースで「３、４日目と少しずつ良くなっている。自信につながる」と確かな手応えをつかんだ。

　日本ツアーでの生涯獲得賞金は４億６６２万２２４円。史上７番目の早さで４億円突破を果たした。「やってきた証しではあるし区切り。でも１番とかならまだしも…」と興味はあまりない様子。「それより早く勝ちたい。１０年目ですし」と、１１年以来となる復活の１０勝目に照準を合わせた。