「ヤマハレディース・最終日」（６日、葛城ＧＣ山名Ｃ＝パー７２）

　通算６アンダー単独首位で出た吉田弓美子（２６）＝イーグルポイントＧＣ＝はバーディーなし、２ボギーの７４で回り、通算４アンダー２位に終わった。通算５アンダー２位で出たアン・ソンジュが１バーディー、１ボギーのイーブンパー７２でまとめ、通算５アンダーで今季初優勝、昨年のニトリレディース以来の通算１４勝目を挙げた。

　一番驚いたのは本人だった。最終１８番、吉田は２メートルのパーパットを打った直後にガッツポーズ。だが、ボールは無情にもカップの右に切れた。このホールはボギーで、パーで上がったアン・ソンジュが優勝。「入ったと思ってガッツポーズしたのに…。お願いだから誰もリプレイを見ないでほしいと思いました」と、悔しさを照れ笑いで隠した。

　強度の花粉症による体調不良を、ピンの手前から攻めるゴルフでカバーしてきた。それが崩れたのが最終ホール。ティーグラウンドでフォアキャディーが見当たらず、第１打をまだセカンド地点にいた前の組に打ち込んでしまった。「あれで動揺しました」と、３Ｗの第２打がバンカーにつかまり、４打目でピン２メートルに寄せたが、粘りもそこまでだった。

　「セカンドのミスで招いた結果なので仕方がない。来週は優勝トロフィーを取れるように頑張ります」。生来の明るい性格で必死に前を向いた。