森田、直ドラ挑戦も初の開幕連覇ならず

 「ダイキン・オーキッドレディース・最終日」(9日、琉球GC=パー72)

 首位から出た昨年の賞金女王、森田理香子(24)=リコー=は4バーディー、3ボギーの71と伸ばし切れず、通算6アンダーの2位に終わり、ツアー初の開幕戦連覇はならなかった。

 最終18番パー5。2打差でトップを追いかける森田が勝負に出た。残り240ヤードの第2打で手にしたのはドライバー。プロ7年目で初となる“直ドラ”で2オンを狙ったが、ボールはグリーン手前ラフでストップ。カップインを狙った第3打もグリーンをオーバーし、ツアー初となる開幕戦連覇の夢は散った。

 「(ちゃんと打てるか)怖かったけど、逆風だったし、イーグルを取るしかなかったので…。少し当たりが薄かった」。今オフに米国合宿で一度練習しただけで成功する確率は低かったが、勝利への執念がイチかバチかのギャンブルショットへ突き動かした。

 ツキもなかった。11番では第2打が右へ跳ねて、OBゾーンに数センチ入ったところでボールは止まった。16番では1メートルのパットを外して痛恨のボギー。追撃態勢を築けなかった。

 しかし、「小さいミスはいっぱいあったけど、それ以外ではいいショット、いいパットがたくさんあった。2位だけど満足しています」。悔しさを押し隠し、前向きに語った姿に女王としてのプライドがのぞいた。

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