“日本ラブ”スカフニ「新しい故郷」で母国・南アフリカ撃破だ
「ラグビーW杯・準々決勝、日本-南アフリカ」(20日、味の素スタジアム)
ラグビー日本代表は19日、W杯準々決勝・南アフリカ戦に向けて東京都内で最終調整を完了した。
母国愛より日本愛だ。フランカーのラブスカフニ(30)=クボタ=は南アフリカ・プレトリア出身。故郷との対戦を前に「南アフリカ国民のことは愛している。しかし日本のことも愛している。これが私のチームであり、新しい故郷でもある」と語り、祖国への思いを封印する。
16年に来日。今年に入って居住条件を満たし、日本代表の資格を得た。7月のパシフィック・ネーションズ杯フィジー戦で代表初キャップを獲得。開幕ロシア戦ではW杯初出場初トライも決めた。
1次リーグ全4試合にフル出場した不動の7番。タックル成功数56(成功率93%)は1次リーグ終了時点で大会2位、8強進出チームではトップに立つ。アイルランド戦ではリーチに代わってゲーム主将を務めた精神的支柱で、ブラウンコーチも「リーダーシップが彼の強み」と全幅の信頼を寄せる。
史上初の8強進出にも達成感はない。「目標としたゴール(8強)を成し遂げるためにまい進してきたが、ここでやめるつもりはない。日本国民の皆さまを誇らしく思わせたい」。勝負に徹し、日本のために体を投げ出す。




