リーチ主将の決意文「一緒に闘いましょう」ファン一人一人に思い込めた手紙贈る

 ラグビーW杯(20日開幕)に出場する日本代表の壮行イベントが7日、東京・秩父宮ラグビー場で開催された。主将のフランカー、リーチ・マイケル(30)=東芝=は「特別な思いを持って戦っていきたい」と誓いを立て、『一緒に闘いましょう』などとつづった手紙が一人一人に配布された。詰めかけた5124人のファンは、パネルで日本代表のスローガン「ONE TEAM」の文字を浮かべて激励。夕方にはジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(49)をはじめ、日本代表が都内で会見した。

 ファンへのサプライズは、最後に待っていた。秩父宮ラグビー場を後にする一人一人のファンが受け取ったのは、真っ白な封筒だった。

 封を開くと、『ラグビー日本代表のファンの皆様へ』と題した手紙が入っていた。一番下にはリーチ・マイケルの名前とともに、直筆のサイン。リーチからの手紙だった。

 「チーム一丸となってこれまで積み重ねてきた日々を信じ、日本のラグビーを支えてくださるファンの皆様の想いもすべて背負って、一試合一試合闘ってきます。日本ラグビーの新しい歴史を作るために、ONE TEAMとなり、一緒に闘いましょう」

 応援し続けてくれるファンの熱いメッセージを、この日も受け取った。約1時間のイベントの終盤、メインスタンドを埋めた5124人が赤と白のパネルを持ち、「ONE TEAM」の文字を浮かび上がらせた。

 一つになって戦うことを意味する、日本代表のスローガン。その光景を目に焼き付け、リーチは感謝とともに、W杯への固い決意を表明した。

 「4年間ずっと代表チームの応援を続けたファンに感謝の気持ちがあります。W杯は日本開催、特別な思いを持って戦っていきたいと思います。みなさんの応援の力を100%にして、このチームを盛り上げて応援してくれたら助かります」

 目標は8チームによる決勝トーナメント進出。そのためには4試合をこなす総当たりの1次リーグで2位以内に入らなければならない。カギを握る試合について、リーチは初戦のロシア戦を挙げた。「勝てるだろう、と思うと負ける。ロシアは間違いなく日本戦を狙ってくる」。昨年11月のテストマッチでは32-27で競り勝っただけに、楽観的な見方を警戒した。

 開幕まで2週間を切り「早く始まってほしい」と、はやる気持ちを吐露した日本代表主将。何物にも代え難いパワーを受け取り、あとは9月20日を待つだけだ。

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