村上4位 涙なし「感情出せた」

 「フィギュアスケートGPシリーズ第3戦・中国杯」(2日、北京)

 女子でSP4位の村上佳菜子(18)=中京大=はフリーも108・62点と得点を伸ばせず、計165・95点の4位にとどまった。SP5位の今井遥(20)=ムサシノク=はフリー95・51点、計150・30点で6位。SP3位のアンナ・ポゴリラヤ(15)=ロシア=が計178・62点でGP初出場優勝を果たした。男子SP3位の小塚崇彦(24)=トヨタ自動車=はフリー145・30点、計226・92点。3位に入ったものの、6位だったスケートアメリカでの得点を下回った。SP1位の閻涵=エン・カン(17)=中国=が計245・62点で優勝した。

 表彰台に上がれなくても、涙はなかった。1カ月前のジャパンオープンでは自らのふがいなさに号泣した村上。「感情はすごく出せるようになったかな」。まず挙げたのは収穫の方だった。

 中盤の3回転とダブルアクセルでジャンプが抜けるミス。山田満知子コーチは「今回は失敗したけど、(4位に入った)昨季の世界選手権よりもジャンプは安定して質も良くなってきている。高さと軸が良くなって、今は安心感がある」と希望を抱かせる。

 SPもフリーもまた衣装を一新する予定。山田コーチは「『2ちゃん』で衣装が悪いとか、めちゃくちゃにやられるから、ものすごく悩んじゃう」とインターネット上の評価を気にしていることを明かす。次戦は22日開幕のロシア杯。7日で19歳になる村上は「いつも通り、1戦1戦ステップアップしていきたい」とソチ五輪を見据える。

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