柔道 鈴木桂治監督が辛口評価 3位斉藤立に「世界と戦うには厳しい」決勝が指導決着100キロ超級にも苦言「物足りない…変化ない」
柔道男子日本代表の鈴木桂治監督が8日、千葉・ちばぎんアリーナで開催された講道館杯全日本体重別選手権の終了後に取材に応じ、100キロ超級で3位に入った斉藤立(JESエレベーター)について、「物足りない」などと辛口評価した。
24年パリ五輪後の首と腰の相次ぐ手術から復帰した斎藤。鈴木監督は「いろんなケガを抱えながら過ごしてきたと思う」と寄り添いつつ、「投げる良いところ、消極的に相手に合わせる時間帯があった。まだまだ世界と戦うには厳しい」と、28年ロサンゼルス五輪を見据えて言及した。パリ五輪時の170キロから約156キロまで絞った体形についても、「大きさの利点は今まではあったので、少しもったいない気がする。(大きい体で)戦える選手でもあった。これからは、技術や技のさばき方で海外選手と戦っていくのかな」と語った。
講道館杯はグランドスラム東京(12月、東京体育館)の代表選考を兼ね、選ばれるのは1階級4人。世界選手権代表の中野寛太、愛知・名古屋アジア大会銀メダルの太田彪雅、世界選手権団体要員で今回の講道館杯を制した中村雄太(ともに旭化成)の順にリードしており、3位の斎藤は当落線上の位置に付けた。鈴木監督は「上に3人がいて、もう1人が誰か、というところ。今回の大会の結果を含めて選ぶことになる」と、斎藤の選出に前向きな姿勢を示した。
100キロ超級の全体についても苦言を呈した。中村と太田が対戦した決勝は、互いに決め手を欠いて指導3による決着。鈴木監督は「どの大会でも戦っても同じ内容になってしまうのは残念で、変化がない。勝負どころで互いに(距離を)あけてパンパンとジャンプ…その時間いらないよと(思う)。3番手が、2番手に何が何でも勝つんだという意地は見せてほしいなと思う」と奮起を促した。
就任時から重量級再建を使命とするだけに、「ロス五輪は今の100キロ超級の選手で戦わないといけない現実を受け止めながら、どうやって勝たせていくかがわれわれの課題」と厳しい表情を浮かべた。
