公式戦デビューの“しょまりん” 第一歩は4位発進も手応え 宇野「素晴らしいアイスダンサーになれる自信がある」感動も吐露、取材なければ「泣いていた」、ランビエルコーチは涙 本田は「頑張るのみ(笑)」

 「フィギュアスケート・東日本選手権」(31日、ALSOKぐんまアイスアリーナ)

 12月全日本選手権の予選会を兼ねた大会が行われ、ともに現役復帰を果たしたアイスダンスの“しょまりん”こと本田真凜(25)、宇野昌磨(28)組=トヨタ自動車=が公式戦デビューを果たし、リズムダンス(RD)で58・68点をマークし、4位につけた。

 30年フランス・アルプス五輪を目指す中での、競技会でライバルたちと初対決。情熱的な赤の衣装の本田と、黒の衣装の宇野が登場すると大歓声、赤色のタオルが揺れた。息の合った華麗な滑り、終盤には豪快なリフトも披露し、観客を沸かせた。演技後は手を取り合って、見つめ合い、観客の声援に応えた。会場からはスタンディングオベーションが降り注いだ。

 RDを終えて、宇野は充実した氷上で「終わってすぐに、練習頑張ったなという気持ちになった。大きなミス、アクシデントなく滑りきることができたことが誇りに思うべきポイント。練習に自信を持って、明日も頑張りたい」と前を向き、「ミックス(取材)がなかったら泣いてたと思う。ステファン(ランビエルコーチ)は泣いていた」と明かした。本田も「初戦として演技としては良かった。久しぶりの試合で緊張もあったけど、練習を信じて滑れた」と納得の表情で振り返った。ミラノ・コルティナ五輪代表の“うたまさ”吉田・森田組、結成2季目の“りかしん”紀平・西山組、“いくこう”櫛田・島田組の上位3組とは差をあけられたが、本田が「どこを直していけばいいかを初めて評価してもらえた。改善していけたら。頑張るのみ(笑)」と笑顔で語り、宇野も「この短期間でこの成長をできるとは思わなかったし、素晴らしいアイスダンサーになれる自信があるので、どんな声を言われても、どんな点数が出ても、今日はよく頑張ったねという気持ちがある。1人ではなく2人でってところで、決断して良かったと思える。シングルも誇りに思う競技生活を送ってきたけど、氷上に立った時に1人ではない経験をやってよかったなと思う1日、第一歩だと思う」と、うなずいた。

 男子で五輪2大会メダリストの宇野、元世界ジュニア選手権女王の本田は24年にともに引退。交際も公表している2人はプロスケーターに転向後、同年10月に宇野の誘いでアイスダンスに取り組み、昨年6月のアイスショーで初披露した。158センチの宇野と163センチの本田が組む愛称「しょまりん」の2人。「(男性が低い)ネガティブな気持ちはない。補うのではなくて生かしてやっていく」(宇野)と意気込んでいた。同じくシングルで実績のある中で昨年からアイスダンスに挑戦する18年GPファイナル女王の紀平梨花と、西山真瑚の“りかしん”ら新たなカップル結成が相次ぐ“戦国時代”の中で、宇野は「魅力や実力を日々磨いて、良さを100%出し切れたら、おのずと結果がついてくる」と泰然と構える。本田は「1年目だからといってビビらずに、爪痕をしっかり残すつもりで戦っていきたい」と気合十分だ。

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