松下知之 男子400メートル個人メドレー短水路世界新で優勝 無我夢中で粘り抜く「狙っていたのでうれしい」

 「競泳・日本短水路選手権」(11日、佐賀・サンライズパークSAGAアクア)

 25メートルプールで争い、男子400メートル個人メドレーで松下知之(21)=東洋大=が3分54秒33の短水路世界新記録で優勝した。瀬戸大也(TEAM DAIYA)が2019年に出した記録を0秒48更新した。瀬戸は決勝に進めなかった。同50メートル平泳ぎは谷口卓(MEIGI)が予選で25秒66の短水路日本新をマークし、決勝はさらに縮めて25秒43で1位となった。今泉悠成(ダッシュ新津)が26秒09の短水路高校新で3位。大橋信(枚方SS)は決勝進出を逃した。

 最後の自由形は無我夢中だった。松下は「300メートルのレースだと思って泳いだ」と打ち明けた。第3泳法の平泳ぎまで積極的に力を注ぎ込み、得意の自由形で粘って短水路世界新記録をマーク。両手を高々と上げて「狙っていたので本当にうれしい」と喜んだ。

 長水路の愛知・名古屋アジア大会ではレース展開を考えすぎてしまい、優勝を逃した。平井コーチに「まだ100%を出し切れていない」と叱られ、今大会は「自分だけに集中する」と強気で臨んだ。折り返しの回数が多い短水路で、ターン後の潜水を長く保つように磨いてきた泳ぎが奏功。後続を引き離した。

 今年に入り、大橋と「どちらが先に世界記録を出すか」と競ってきた。アジア大会の200メートル平泳ぎで世界新を出した大橋からは「日本短水路(選手権)まで待ってあげますよ」と対抗心をあおられていたという。意地を見せ「自己ベストを出すと言う感覚で世界記録を言い合えている」と充実感を漂わせた。

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