最後の会見まで錦織らしく 珍回答連発「打ったらシュンってベースラインに戻って…」「試合?」
「テニス男子・木下グループ・ジャパンオープン」(1日、有明コロシアム)
シングルス1回戦が行われた。元世界4位の錦織圭(36)=ユニクロ=は、第2シードで世界8位のフランシス・ティアフォー(米国)に0-2(4-6、4-6)で敗れ、現役最後の公式戦を終えた。「本当に幸せな最後の一週間だった。ここまで諦めずにプレーできたことは誇り」。ベンチに腰かけると涙があふれた。
最後の会見まで“らしく”締めくくった。試合終了後から約40分後に開始。目を赤らめて現れた錦織は、司会者から試合の感想を問われると、10秒ほど「う~ん。え~」とうなった後、「試合?」と首をかしげた。杉山愛、伊達公子、国枝慎吾、添田豪らレジェンドから花束を受け取り、大歓声を浴びたセレモニーに記憶が上回られたのか、不思議な間が生まれた。
また最後のボールが跳ねた瞬間の気持ちを問われると、「20、30年やってきた財産が…銀行に大量にお金が入っていたのに、0になった喪失感がうわっと襲ってきた」と独特なたとえで回答。テニス人生を振り返る質問には、「正直好きでもないアメリカに行って、テニス人生のために注いできて、後悔は探せば出てくるけど、よく頑張ったなという思いは強くあります」と本音も交えながら笑顔で振り返った。
極め付きは最後の質問。「なにか1つ、これができたら」と問われると、錦織はにやにやして、「ちょっと1個言っていですか?ルールを変えるなら、背が180センチ以下の選手は2~3歩前から打って、今のAIの工夫で打ったらシュンってベースラインまで戻って、打ったら後ろに戻ってる…みたいなものができれば1番いいかなと思います」。会場にいた全員の思考は置き去りにし、会見が終わった。
