朝阪神が現役引退、愛する阪神にエール「日本一を目指してほしい」金本知憲氏ばりに10年半“無休”貫く【大相撲】
日本相撲協会が30日、引退力士9人を発表。デイリースポーツでおなじみの朝阪神(26)=高砂=のしこ名も、そこにあった。秋場所14日目の最後の相撲で土佐清水に引き落とされたが、4勝3敗の勝ち越しで、現役に別れを告げた。
「けがなく終わることができて良かったです。10年半、あっという間でした。終わったなという感じです」
しこ名は朝阪神虎吉。本名は塩本直輝。2000年6月4日、大阪府泉大津市出身。小3時に地元クラブで相撲を始め、中学卒業後に入門。2016年春場所初土俵。コロナ禍前までは、勝ち越した際は部屋の千秋楽パーティーで六甲おろしを歌うのが定番だった。
熱烈な阪神ファンで18年春場所、朝塩本から改名。負ければ虎党から批判的な声が寄せられたこともあった。それでも22年初場所、序二段で全勝優勝。最高位は西三段目24枚目。先代の高砂親方(元大関朝潮)から、三段目で履ける雪駄を贈られた思い出も、今は懐かしい。
少年時代は阪神で「鉄人」と呼ばれた金本知憲氏の大ファンだった。角界での歩みを「(七番相撲で)不戦敗が1回ありましたが、記録上は無休。けがなくできたのが良かった。両親に感謝しています」と回顧。“虎党の鉄人”は、27日の千秋楽に部屋で断髪式を終えた。
金本氏が監督を経て阪神を去って以降は、同級生の森下翔太外野手を応援してきた。森下は24年1月のオフに高砂部屋に体験入門。さらに応援に熱が入った。秋場所中には「今シーズンは30本打ったし、少し調子を落としているけれど、ポストシーズンで爆発してくれれば」と語っていた。
リーグ優勝へ突き進む阪神。朝阪神は「日本一を目指してほしい。パ・リーグが強すぎるので難しいかもしれないけれど」と願った。これからは都内の鉄板焼き屋で働く。気負う様子はなく「生活を安定させないと」と語った。
発表された引退力士は次の通り。
矢後(押尾川)
出羽ノ城(出羽海)
朝阪神(高砂)
房州山(境川)
黎大丸(式秀)
山野邊(出羽ノ海)
天清(玉ノ井)
大光(阿武松)
遥人(錣山)
