武蔵川親方【秋場所総括】大の里は右かいなを返してほしい 運の使い方は良くない安青錦 熱海富士はまわしが緩すぎる
横綱大の里が涙の6場所ぶり6度目の優勝を遂げた大相撲秋場所を、デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方が総括した。
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大の里が優勝して良かったよ。横綱が勝つと場所が締まる。安青錦戦もそうだけど、体が大きい人が前に出るのが、一番強いんだよ。立ち合いで引くのをやめれば、もっと勝っていた。当たり負けすると飛んだり、引いたり。課題はそこだよ。
大の里は右差し左おっつけが得意だけど、僕としては右のかいなを返してほしいな。今は入った右を下ろしたまま前に出ているけど、体が開いていた。だから琴桜との取組みたいに、相手は右側に体を動かせる。右まわしは必要ない。差した右を返して、左は相手の右肘の少し上を巻くくらいで。身長もあって、腕も太い。相手は何もできなくなると思うよ。
安青錦は左足の状態が悪くて稽古不足の中、よく11番勝ったと思う。でも体の動きは良くなかった。運が良かったんだろうね。でもこういう運の使い方は良くない。運の量は決まっているからね。次はしっかり稽古して臨んでほしい。
綱とりに失敗した霧島は、先場所でいったん仕切り直しの方が良かったな。綱とりを引っ張られて体が動かなくなるし、気持ちもしんどかったと思う。来場所は相手に合わさず、自分から前に攻める、立ち合いでしっかり当たることを意識してほしい。2場所連続で優勝するつもりで頑張ってほしいよ。
大関を狙った熱海富士は最後5連敗か。体も足も動かなくなった。本人にしか分からないが、風邪でもひいたのかな。ただ、まわしが緩すぎる。胸まで引っ張られると思うくらいだったよ。相手も自分も力が出なくなる。まわしは締めるもので緩めるものではないんだ。
最後に美ノ海。押して前に出る相撲が良かった。左前まわしを引くのが形だけど、33歳で押し相撲に変えたんじゃないか。来場所も押してほしいな。
