師匠・二所ノ関親方 復活Vの大の里を称賛「今日ぐらい褒めてあげてもいいかな」 最後は辛口コメントも「まぁ12勝だからね」

 「大相撲秋場所・千秋楽」(27日、両国国技館)

 横綱大の里が6場所ぶり6度目の制覇を遂げた。涙の復活優勝に、師匠の二所ノ関親方(40)=元横綱稀勢の里=は「今日ぐらいは褒めてあげてもいいかな」と愛弟子を称賛した。綱とり失敗の霧島は琴桜との大関対決を上手投げで制して勝ち越した。琴桜は9勝6敗。新関脇藤ノ川は熱海富士をすくい投げで退けて11勝4敗。熱海富士は8勝7敗だった。

 審判として土俵下で見守った師匠の喜びもひとしおだ。二所ノ関親方は、復活優勝した大の里を「よく立て直してくれた。気負わずに自分の相撲が取れた」と評価。13日目から2連敗を喫した時は重圧をかけないよう、あえて必要以上の声かけはしなかった。まな弟子が1年ぶりに賜杯を抱き「今日ぐらいは褒めてあげてもいいかな。いつも厳しいこと言っているからね」と笑みをこぼした。

 心が成長した。デビューからわずか13場所で横綱昇進と、異例の速度で上り詰めた大の里だが、同じく綱を張った師匠から見ると「勢いだけできた。相撲人生を自分で考えたことがない」という。

 優勝は遠のき、先場所は9勝6敗。ふがいない結果の中でもがき苦しむことで、ようやく相撲との向き合い方が変化した。「毎日近くで見ていたけど、自分で考えて、いろんなことを言われながらやっていた。復活というより、もっと強くなるという思いでね」。番付と心がかみ合い、6場所ぶりの優勝につながった。

 結び後に取材に応じた同親方は、終始笑顔で喜びを隠しきれない様子。ただ、最後は「まぁ12勝だからね」と辛口コメントを取り戻し「13勝、14勝をして本人も納得できるんじゃないか。この12勝が成長するきっかけになる」と、いつもの愛のムチを打った。

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