朝乃山 V争い残った!10勝目で首位大の里を1差追走も「何も考えていない」 完勝で熱海富士の大関昇進を阻止

明るい表情を見せる朝乃山
 朝乃山(右)が熱海富士を寄り切る
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 「大相撲秋場所・13日目」(25日、両国国技館)

 大関経験者の平幕朝乃山が、関脇熱海富士を力強く寄り切り、相手の今場所後の大関昇進を阻止する10勝目を挙げた。横綱大の里は大関霧島の下手投げに屈して2敗目。単独トップは維持も、後続と1差に迫られた。安青錦は琴桜との大関対決を肩透かしで制し10勝目。1差で追う朝乃山、安青錦とも大の里との対戦は組まれておらず、混戦模様に突入した。14日目に大の里が琴桜に勝ち、3敗の2人がともに敗れると、大の里の6場所ぶり6度目の優勝が決まる。

 強い朝乃山が帰ってきた。人気者同士の対戦は、成長著しい熱海富士を元大関が力勝負で破った。右を差し、左上手を引き、上手投げはしのがれるも、構わず前に出た。相手のすくい投げは体を密着させて問題にせず、右を返し、最後まで上手を効かせて寄り切った。

 「止まったら相手の方が重い。最初の投げは雑だったけれど、立て直して寄り切れた。お互いに大歓声、声援と拍手の中で相撲を取れてうれしかった。上手だけは絶対早く取ろうと思った。胸を借りるつもりだった」

 198キロの幕内最重量を退け、勝ち残りで結びまで土俵下に控えるのも「久しぶりですね」と感慨に浸った。大の里の取組を「下から見るのは初めて。テレビとは違う」と視線を向けた。

 左膝の大ケガから昨年春場所に三段目で復帰し、番付を戻してきた。結び2番前の最終盤で相撲を取るのは、大関時代の豊昇龍と組まれた2024年春場所5日目以来。平幕中位だが優勝争いに残ったためで、場所前に掲げた幕内復帰後初の2桁勝利、幕内終盤で取る目標をともに達成した。

 大の里とは縁がある。24年1月4日に二所ノ関部屋に出稽古し、新入幕が決まっていたざんばら髪との相撲は1勝3敗。「強い。おっつけがうまい」と感心した。本場所での初顔合わせを心待ちにしたが、自身のケガですれ違った。復帰後は対戦を目標の一つに置き、番付を上げてきた。

 賜杯争いは1差。大の里の千秋楽は安青錦と組まれることが確実で、対戦するなら優勝決定戦となる。酸いも甘いも経験した元大関は、平幕優勝した19年夏場所以来2度目の賜杯に関し「何も考えていない。一日一番です」と平常心を強調した。

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