バレー協会が選手への誹謗中傷に声明「選手に向けられた言葉は画面の向こうにいる一人の人間に届いています」アジア大会女子代表もそれぞれ思い綴る「ほんの一部分だけで選手の全てを決めつけたり否定したりせず」
日本バレーボール協会は25日、「選手への誹謗中傷に関するお願い」と題した声明を発表した。現在開催中のアジア大会で女子日本代表が銀メダルを獲得したが、その後に選手らもそれぞれ代表巡る声への思いをつづっていた。
日本協会は「皆さまから寄せられる温かいご声援は、選手たちがコートに立ち、戦うための大きな力となっています。日頃より選手やチームを支えてくださっている皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。選手たちは、試合の一瞬一瞬に向けて、日々の練習を重ね、準備を積み重ねています。試合では、思い描いた通りのプレーができることもあれば、思うような結果に届かないこともあります。それでも選手たちは、チームの仲間やスタッフ、そして応援してくださる皆さまの思いを胸に、コートに立っています」と日頃の声援への感謝をつづった上で「試合の結果や選手のプレーについて、様々なご意見やご批判があることは、承知しています。よりよいプレーやチームを目指すうえで、競技やチームに対する率直なご意見は大切なものです。一方で、SNS等を通じて心ない言葉や誹謗中傷が寄せられることで、選手が心を痛めたり、不安や恐怖を感じたりすることがあります。選手に向けられた言葉は、画面の向こうにいる一人の人間に届いています。だからこそ、SNS等で言葉を発する際には、その言葉を受け取る選手や、その選手を支える人たちのことにも思いを寄せていただければ幸いです。選手たちが安心してバレーボールに向き合い、力を発揮できる環境をつくるために、日本バレーボール協会として、引き続き選手たちを支援してまいります。皆さまには、誹謗中傷や心ない言葉ではなく、選手の力となる温かいご声援を送っていただけますと幸いです」と呼びかけた。
アジア大会後、女子代表選手もそれぞれのSNSで思いをつづっており、佐藤淑乃は「たくさんの応援メッセージもありがとうございました。厳しい声もたくさんいただきました。それらも含め、さまざまな意見として真摯に受け止めています。その中でも選手を否定するような言葉や必要以上に傷つけるようなメッセージも沢山届きました」と誹謗中傷があったことを明かした。山田二千華は「だからこそ、外から見えている一部の情報だけで、その先にあるものまで推測され、決めつけられてしまうことには、正直やるせなさを感じることもありました。すべてを知ってほしいわけではありません。ただ、見えているものだけがすべてではないということだけは少し覚えておいてもらえたら嬉しいです」と、記した。北窓絢音も「コートの外から見えるほんの一部分だけで、選手の全てを決めつけたり、否定したりせず、見えない部分も多いと思いますが、その背景にある努力や葛藤にも少しだけ目を向けてもらえたらうれしいです」と綴っていた。
