熱海富士“四度目の正直”へ望みつないだ!安青錦に勝って行くぞV決定戦
「大相撲名古屋場所・14日目」(25日、IGアリーナ)
関脇安青錦が尊富士を寄り倒し、2敗で単独トップを守った。1場所での大関特例復帰を、史上初めて優勝で飾る快挙に王手をかけた。関脇熱海富士は獅司との3敗対決を押し出しで制した。千秋楽に安青錦戦が組まれ、静岡出身力士初の賜杯へ、自力での逆転優勝を狙う。横綱豊昇龍が休場し、3敗で追う大関霧島は不戦勝だった。千秋楽は安青錦が本割で勝てば3場所ぶり3度目の優勝。熱海富士が安青錦に勝てば優勝決定戦にもつれ込み、霧島も琴桜との大関対決を制した場合はともえ戦になる。
熱海富士は3敗で並んでいた獅司を押し出して、千秋楽に優勝の望みをつないだ。取材には応じなかったものの、リラックスした表情を見せながら、支度部屋で付け人たちと談笑した。
右を固めて当たり、左を浅く差して強烈な右おっつけで、相手に何もさせず一方的に押し出した。圧倒的な相撲で力を見せつけると、場内は大歓声に包まれた。
静岡県出身力士として初の幕内優勝のチャンス。2023年の秋場所では貴景勝との優勝決定戦で敗れ、同年九州場所は千秋楽まで優勝の可能性を残しながら、本割で琴ノ若(現琴桜)に黒星を喫した。今年の初場所では12勝3敗で並んだ安青錦に優勝決定戦で敗れており、過去3度栄冠を目前に千秋楽で苦杯をなめている。
本来は左上手が得意だが、この日はその形を取らずに勝利。部屋付きの楯山親方(元幕内誉富士)は「彼は馬力はあるが、前に出るポイントと落ち着かなきゃいけないポイントが分かってきたんじゃないか」と評価した。千秋楽は安青錦と対戦。勝って優勝決定戦に持ち込めば“四度目の正直”も夢ではない。
