車いすテニス新強化拠点に有明テニスの森「実家のような存在」川廷尚弘会長「未来に向けた1歩」目指す 福岡県飯塚市から移転

 日本車いすテニス協会が15日、都内の有明テニスの森で会見を行い、同地がスポーツ庁より強化拠点に指定されたことを発表した。25年7月にパラスポーツ協会へ移転の相談を開始。26年3月に競技別強化拠点として正式に指定された。

 2017年から現在までは福岡県飯塚市が強化拠点だったが、合宿地として利用するなど、ツアー大会で世界を回る選手たちにとっては、使用機会が限られていた。羽田空港に近い有明テニスの森を拠点とすることで、アクセスの良さが向上。優先的なコート予約や、通年で60平米の一室を利用できるようになるため、トレーナー対応やケア機材の設置など、選手一人一人の継続的なサポートを見込んでいる。

 キーワードには「強化のカルチャー作り」、「実家のような存在」を掲げ、金3を含む計4個のメダルを獲得した24年パリパラリンピックのような常勝国をこれからも作り続けていく。川廷尚弘会長は「必要なタイミングでいつでも技術指導や、フィジカルケアが受けられる環境が整う。合宿で集まる場所から、日常的に成長し続ける場所に進化したい。ロスパラリンピック、その先の未来に向けた1歩だと考えている」と意義を語り、佐藤慶ハイパフォーマンスディレクターも「チームとして戦う以上、意識と価値観の共有は大事。その積み重ねが日本代表としての誇りと一体感を育み、本当の意味でチームジャパンを作り上げていく。この場所から日本車いすテニスの新しいカルチャーを築き、日本の品格を世界に伝えられるチームを育ててまいります」と所信表明した。

 レジェンドの国枝慎吾さんは「次世代の選手のトレーニングができることが、今回の一番のメリットなんじゃないかなと思う。経験豊かな方々の知識を伝える場所があることは、非常に大きな取り組み。次の選手を育てる場になるんじゃないかな」と期待。ウィンブルドンを制して史上2人目の生涯ゴールデンスラムを達成した上地も会見に出席し、「将来を一緒に支えていく気持ちと、そこに現役選手として携わらせていただくことは光栄。この有明からもっと強い日本チームを輩出していくという新たな旅立ちの日。自分も一緒にコートに立って、選手達をサポートできたら」と語った。

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