現役引退の吉村紗也香「子ども、家族の時間を大事に」藤沢五月、吉田知那美らとしのぎ削ったカーリング黄金世代の1人 23年出産後に復帰、5度目の挑戦で悲願の五輪出場
カーリング女子で26年ミラノ・コルティナ五輪代表のフォルティウスでスキップを務めた吉村紗也香(34)が24日、現役引退を発表した。吉村は“黄金世代”と呼ばれる1991~92年生まれの同世代、藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、小野寺佳歩とジュニア時代からしのぎを削り、頭角を現していった。 22年北京五輪代表を逃した後は、第1子を出産し、ママさんカーラーとしてカムバック。昨年9月に行われたミラノ・コルティナ五輪日本代表候補決定戦でこれまで何度も立ちはだかってきた五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレらを破って、日本代表に。世界最終予選で切符を手にし、5度目の挑戦で悲願の五輪出場を決めた。
発表文では「オリンピックを目指し始めて16年。何度も壁にぶつかり、辛く悔しい気持ちを経験しながらも前を向き挑戦してきました。『オリンピックで金メダル獲得』という、大きな目標に向かって歩んできたこの4年間、また私自身、妊娠・出産を経験し生活も大きく変わりました。
育児と競技と仕事、想像の何倍も忙しい毎日でしたが、その分とても充実した日々でもありました。それぞれの場面においてもメリハリをつけられるようになり、競技への向き合い方や考え方が変わっていきました。競技生活を送っている中で、自分の気持ちにも大きな変化がありました。それは『子供、家族の時間を大事にしたい』という気持ちが大きくなってきたことです」と明かし、「さまざまな葛藤もありましたが、2025-2026シーズンが始まる前に『これが最後のオリンピックへの挑戦にしよう』と決意し、『何が何でもオリンピックに絶対行く!!』と覚悟を持ち、1年間走り抜くことを決めました」と引退を心に決めてのラストシーズンだったことを明かした。
五輪本大会では2勝7敗で1次リーグ敗退に終わったが「オリンピックでの結果は決して満足のいくものではなく、多くの悔しさが残りましたが、最後まで諦めず挑戦出来たこと、私にとってもチームにとっても大きな誇りです。ここまで私たちを支えてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝をつづった。
今後についてはフォルティウスに所属したまま、広報活動などを行っていくとし「選手としてではなくなりますが、フォルティウスの吉村紗也香として活動を続けていきます。普及や育成、地域貢献をはじめ、チームの広報活動に携わりながら、これからもカーリングの魅力を伝えていきたいと思っています。新たなステージでも”自分らしく”一歩ずつ歩んでいきたいと思います。今後とも、フォルティウス吉村紗也香をどうぞよろしくお願いいたします!」と決意をつづった。
