カーリング SC軽井沢クが大逆転V 北海道銀行下す ロコ、フォル破って新世代台頭 昨秋の五輪代表候補決定戦を糧に成長
「カーリング・日本選手権」(14日、横浜BUNTAI)
女子決勝が行われ、2年連続準優勝の北海道銀行と、24年大会女王のSC軽井沢クが対戦した。今大会3度目の対戦で、ここまで1勝1敗の五分。7-6でSC軽井沢クが勝利した。五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレを1次リーグで、26年ミラノ・コルティナ五輪代表のフォルティウスはプレーオフで破っており、新世代が台頭した。
両チームで好ショットが続いた。第1エンド、北海道銀行のスキップ仁平美来の最終投。ハウス(円)手前の石に当てて手堅く1点先制と思われたが、投げた石がハウス外の石と接触して跳ね返り、もう一度ハウス内にイン。“ミラクルショット”で序盤から2点を奪い、流れを引き寄せた。
SC軽井沢クは、前半はアイスの読みに苦戦したが、セカンド金井亜翠香(あすか)の絶妙なテークショットで食らいついた。後半から感覚がかみ合ってくると、第6エンドにはスキップ上野美優が好ショット。ハウス手前の2つの石のわずかな隙間を通し、さらに中心にあった相手石を2つともはじき出した。会場は大歓声で、妹のサード上野結生も絶叫。決勝初めての複数得点となる2点を奪い、3-4と差を縮めた。
その後も両スキップが投げを決め続ける一進一退の攻防が続き、4-6の北海道銀行リードで最終エンドに突入した。後攻は2点を追うSC軽井沢ク。北海道銀行のスキップ仁平が最終投で痛恨スルーし、最後はSC軽井沢クが3点を奪って逆転勝利した。
SC軽井沢クは、昨年9月に行われたミラノ・コルティナ五輪日本代表候補決定戦(北海道・稚内)に出場。五輪代表を争った経験が、チームを強くした。ロコ・ソラーレ、フォルティウスと三つどもえの激闘を繰り広げ、1次リーグは実力チームを抑えて1位突破。決勝でフォルティウスに僅差で敗れたが、「アイスの読みや、相手にプレッシャーをかけるショットが足りなかった」(スキップ上野美優)と課題を確認。2月の五輪を観戦し「この場所に立ちたい」とモチベーションを強く燃やしながら、カナダ遠征などで実力を高め、今回の日本選手権では2年ぶりの日本一をつかんだ。
優勝で、30年フランス・アルプス五輪の代表選考会となる日本代表決定戦(29年を予定。例年秋開催)の出場権を獲得した。すでに25年世界選手権代表のロコ・ソラーレが出場を決めているため、五輪代表権は少なくとも2チームで争うことになった。
