ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデル、伏見工元監督の山口良治さん死去 「生きているうちにもう1度花園へ」叶わず

 ラグビー元日本代表で、京都の伏見工を日本一に導いた軌跡がドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルになった山口良治さんが29日朝、脳梗塞(こうそく)のため京都市内の病院で死去した。83歳だった。

 福井県出身。日大から日体大に編入し、岐阜県で教員になった66年に名将大西鉄之祐監督が率いた日本代表入り。71年9月28日、ラグビーの母国イングランドを東京・秩父宮に迎えた一戦では3-6の激闘を演じ、日本が挙げた唯一の得点が山口さんのペナルティーゴール(PG)だった。

 引退後の74年に伏見工に体育教師として赴任。当時、校内暴力やシンナー、バイクの暴走などで荒れ果てた同校を率い、80年度の全国高校ラグビーで初優勝の快挙を達成。その歩みはドラマとして描かれ大ヒットした。監督、総監督として4度、全国制覇している。

 13年に2度目の脳梗塞を患いながらも回復。伏見工から校名変更となった京都工学院が24年度に9大会ぶりの花園出場を決めると、決勝戦の会場で嗚咽を漏らしながら号泣。昨年11月の京都府決勝で、京都工学院が12-22で京都成章に敗れて花園を逃した際には「私が生きているうちにもう1度でいいから、花園に連れて行って欲しい」と話していた。「泣き虫先生」として、教え子を愛し、多くのラグビーファンから愛された人だった。

 日本代表を育て、教え子には平尾誠二、大八木淳史、田中史朗、松田力也らがいる。

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