霧島 2敗死守!V争いへ琴栄峰と直接対決 横綱大関4人不在で上位陣の最後の砦も冷静「あまり考えない。自分の一番に集中」
「大相撲夏場所・12日目」(21日、両国国技館)
大関霧島が関脇琴勝峰をはたき込み、10勝目を挙げて賜杯争いトップを守った。琴桜が休場し、横綱大関陣でただ一人出場する中で威厳を示した。13日目は、朝乃山の休場による不戦勝で2敗を守った琴栄峰と、単独首位を懸けて直接対決に臨む。豪ノ山との3敗対決を突き落としで制した小結若隆景ら4人が1差で追う。41歳の“鉄人”玉鷲は10敗となり、約13年守り続けた幕内から陥落する可能性が高まった。
番付の重みを示した。霧島が12場所ぶりに復帰した大関で、賜杯争いを引っ張る10勝目。「体が動いてくれた。変わらず思い切り当たっていこうと思った」。立ち合いから琴勝峰にいなされ、体勢が崩れて押し込まれたが、左を差して回り込みながらはたき込んだ。
琴桜の休場により、横綱大関4人が不在。2020年九州場所(横綱は白鵬と鶴竜、大関は朝乃山と正代)以来の異常事態でも、霧島は「あまり考えない。自分の一番一番に集中した。変わることなく相撲を取る」と冷静に話した。
9日目の若元春戦で額をひどくすりむき、風呂場では傷口にしみて叫び声を上げた。それから4日、ばんそうこうは小さくなった。この日の朝稽古では「良くなっている。シャワーも全然痛くなくなった」と語る。前師匠の陸奥親方(元大関霧島)がかつて「ケガの治りが早い。日本人の2、3倍」と驚いた回復力は健在だ。
小学1年生の長女、アヤゴーちゃんの登校時、途中まで一緒に歩くルーティンも「朝が弱いから」とひとまず中断。終盤戦で疲れがたまってきたが、あと一踏ん張りだ。
八角理事長(元横綱北勝海)からは「霧島はバランスを崩したよね。最後に勝つというのは、執念。よく立て直したよ」と評価された。照ノ富士以来2人目の大関復帰場所での優勝へ、次は2敗で並ぶ琴栄峰と激突する。「やることをやってきた。稽古のおかげ」と好調の要因を頼もしく語った。
